ご無沙汰していました。白凪です。
25日まで、部活の合宿に行ってましたー……合宿が始まる前日まで、長野旅行だったんですが。もう疲れピーク。それでも頑張った。
その合宿で、久々に怒りで泣きました。聞きたくないかもしれませんが、ちょっとあらましを書いておこうかと思います。自分の中でも整理する意味もこめて。
とりあえず、たたんでおきますね。
合宿の内容は例年通り批評会だったんですが(白凪は文芸部です)、今年は(も?)問題児が1人いまして。以前、こちらの日記にも書いたことのある男ですね。
書いてくるものが、毎回毎回小説と呼べないものでして……
上から目線の登場人物、自己投影丸わかりの主人公、いつも同じ始まり方に終わり方、毒にも薬にもならない人生観や教訓めいた台詞。ついでに、部で規定している書式設定まで間違っている。
前日に、7時間かけても指摘の書き込みが終わらなかったような作品(?)です。夜10時から、朝方5時までを使ったんですよ。あまりに終わらなくて。
そいつに先輩が「何を書きたかったの?」と訊いたんです。
作品が、あまりにも何が言いたいのかがわからない内容でしたので。
そしたらそいつ、「啓蒙書のような…」って言いやがって。
そいつが入学してから、一年以上。一年以上ですよ。
一年以上私らの頭を悩ませ続け、紙とインクと労力を使わせて、それのみならず、書いていたものは小説じゃなく啓蒙書ときた。
ショックのあまり大笑いして、次に静かに激怒して、他の人の怒りのコメントで我慢できなくなりました。
啓蒙=人々に正しい知識を与え、合理的な考え方をするように教え導くこと
自分より年下の男に啓蒙されるほど安く薄い半生を、私は送ってきていません。
人より波乱のある子供時代だったとも思っています。家庭環境のことだったり、私の馬鹿が招いたことだったり、大切な人を亡くしたり。それでわかったこともあったし、わからなくなったこともあった。
それでも、人を「啓蒙」出来るほどのものなんて、ひとつも得ていません。
普通に生きてきて、そんなもんが易々と手に入ってたまるか。
しかも、「何を」啓蒙するのかと訊けば、「空が綺麗だから、人は空を見なければいけない」だそうです。
啓蒙? 言葉の意味知ってる? 辞書引いた? そんな言葉すら出てこず。
私が部長になってから、なる前から、どれだけ頭を悩ませてきたか。
どうすれば言いたいことが伝わるのかと、オブラートに包んで批評することをやめ、ストレートに批評するようにしてきたつもりです。
きつい言葉を書きながら、それでも少しでも変化があるならと、寝る時間を削って、間に合わなさそうなら授業時間中に、読んでは書き込んで、読んでは書き込んで。
毎回、たいした変化はなかったけど。時々、すごく空しくなったけど。
それでも部長だし、先輩だし、彼は部員だから、後輩だから。
私だけじゃなくて、部員みんな頑張っていたのに。
卒業された先輩方にまで、忙しい中時間を割いていただいて。
そうして「読まされていた」ものが、彼の薄っぺらい経験と知識で書かれた「啓蒙書」。
ああ、限界だ、と思いました。
泣きながら
「私は一年もあなたの啓蒙書を批評してきたんですか」
「もうついていけません、小説なら小説、啓蒙書ならそれだけの納得できるものを書いてきてください」
「朝方まで寝ないでこんなものを読んでいた私が馬鹿みたい」
「書式設定すら間違っている、あなた二回生ですよね。私たちが今まで伝えてきたつもりだったことが伝わっていなかった理由が、やっとわかりました。啓蒙書だからだったんですね」
等々、5分くらい言ってたかな…
隣の副部長は怒りで声と身体が震えてるし、私は泣いてるし。
すごかったなぁ……唯一会計の子だけが、春にそうそうに見切りをつけていたために冷静でしたが。私もさっさとそうしてりゃあよかった。
頭に血が昇ってるから顔は暑いし、指先から血の気が引いて指先は冷たい。
泣きながらそそくさと帰って行ったけど、あれで辞めなかったら、かえって神経疑うさ、私は……
しばらく涙が止まらなかったので、しかたがなく顔を洗って顔面を落ち着かせていたんですが、それを心配してくれていた下級生までが泣き出す始末。
その日の最後に批評会をする予定の子だったので、緊張しすぎてしまったらしい。
そりゃあ怖いわな。先輩陣が雁首揃えて呆れて怒って泣いていたら。
なんていうか、部長として駄目だなぁと思いました。ごめんね、下級生たち…
副部長に、私が泣いていたことについて「「こんな白凪ちゃん見たことない」と思った」といわれました(笑)
以上、24日のあらましでした。
怒鳴り散らさなかっただけ(出来なかっただけですが)褒めてほしい…
隣に座らなくて良かったとも思っている。
手の届く範囲にいたら、たぶん渾身の力をこめて殴っていました。
もう二度と顔も見たくない。
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